IVOLVE、笑顔と熱気にあふれた結成一周年ライブをリーダーAYAMIの故郷・松山で開催

 

IVOLVE(イヴォルブ)が2018年9月8日(土)に「IVOLVE 1st ANNIVERSARY ONEMAN LIVE in MATSUYAMA」を愛媛県松山市のライブハウス〈サロンキティ〉で開催した。

 

 

これは2017年9月10日にお披露目された女性アイドルグループ・IVOLVEの結成一周年を記念しておこなわれたもので、先立つ9月1日には東京・恵比寿CreAtoで一周年ライブ東京編を盛況のうちに終えている。今回のレポートではリーダー・AYAMIの出身地でもある愛媛・松山サロンキティ公演の模様を取りあげる。


当日の松山はあいにくの雨だったが、会場となる〈サロンキティ〉にはかつてAYAMIが活動していたnanoCUNE(ナノキュン。nanoRiderに改名後、2017年3月に解散)やスペシャルゲストであるHimeKyunFruitCanひめキュンフルーツ缶)の地元ファン、全国各地から遠征してきたIVOLVER(イヴォルバー、IVOLVEのファンのこと)など、IVOLVEの四国初上陸とAYAMIの凱旋を祝う大勢の観客が訪れた。

 

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会場のライブハウス〈サロンキティ


予想以上の集客を受けて、ライブ会場が当初用意されていたホール形式の「キティホール」から、同じ建物内の一階にあるオールスタンディングのライブハウス「サロンキティ」に急遽変更となる。これは〈サロンキティ〉のオーナーであり、ひめキュンフルーツ缶が所属するマッドマガジンレコーズの社長でもある伊賀千晃氏の計らいによるものである。


後方までぎっしり観客で埋まるサロンキティで、開演時刻の18:00を少し過ぎて始まったライブでは、おなじみのオープニングSEに合わせ、濃く撒かれたスモークの中を照明が踊るステージに、現在の5人体制になって最初の衣装である青色の衣装をまとったIVOLVEのメンバー5人がひとりずつ登場。

 
最後に姿を現したリーダーのAYAMIは定位置につくと、「夢見たままのココロが 瞬いている/また、ここで会いましょう…」と、一曲目「ハイフライフロウ」出だしのソロパートを涙声になりながらもきっちり歌いきってみせた。一度舞台を降りたアイドルが、廻りまわって再びステージに上がる決意と喜びを歌った、IVOLVE最初のオリジナル曲であるこの歌は、これ以上ないライブの幕開けとして場内の温度を一気にヒートアップさせる。

 


IVOLVE「ハイフライフロウ」Music Video


その後IVOLVEは1stシングル表題曲「Humanoid Human」、ファンの可変MIXがイントロで決まる「Parallel」、3rdシングル表題曲でゴリゴリのロックナンバー「Wannabe」、持ち曲の中でもひときわメッセージ性豊かな「何万回のリメンバー」と、エモーショナルな要素が強く打ち出された5曲を休みなしにパフォーマンス。意外にも、ここでいったん舞台袖に引き上げる。


入れ替わりに、スペシャルゲストのHimeKyunFruitCanが登場。この日は2017年10月に始動した第二期のメンバーのうち6人によるステージで、所属レーベルの「先輩」に当たるAYAMIとIVOLVEの熱演に応えるように、一曲目に選んだ新体制最初のオリジナル曲「STAND UP!!」からフルスロットル。8月に発売されたばかりの2ndシングル表題曲「雷鳴 -Lie mey-」、第一期の人気曲「モラトリアム」「アンダンテ」と続け、さらには先月東京でおこなわれたIVOLVEとの対バンで初披露した、nanoCUNEのカバー「最強刹那」を投下。同じく5曲連続のライブでフレッシュかつアグレッシブな魅力を振りまいた。


MCで自己紹介とIVOLVEの魅力、ハイフライフロウMVの見どころ(最初のAYAMIさんがかわいすぎる、いやいやNOAさんのソロカットが……)を語ったあとはライブに戻り、「ストロベリーKISS」「キラーチューン」「例えばのモンスター」と、第一期の名曲たちを3曲連続で一気呵成に熱唱。最後にはメンバー全員で横一列に並び、手をつないでお辞儀する定番ムーブをおこなうと、場内のファンも真似して賞賛を伝え、大盛り上がりで出番を終えた。


そしてここからは再度IVOLVEのターン。聞こえてきた新たなSEに場内からは歓声があがり、あちこちで観客の身体が揺れはじめる。このSEもnanoCUNEから受け継いだもので、続けて披露される曲は当時から固定であり、それを知っているファンが反応したのだ。


SEが終わり再登場したメンバーが縦一列に並び、期待どおりのイントロに合わせ油がはじけるように踊りはじめる。9月発売予定の4thシングル表題曲、nanoCUNEカバーの「テンプラ」だ。だがうれしい驚きとして、メンバーは白黒2色を基調とした新衣装にチェンジしており、そのことに気づいたフロアの熱気はさらに高まっていく。

 


IVOLVE「テンプラ」ライブ映像 ※冒頭で流れるのがテンプラSE


「テンプラ」で始まった怒濤の後半パートでも、IVOLVEの勢いは止まらない。沸き要素が多い曲をノンストップで披露する、グループの必勝パターンで攻めていく。激しいパフォーマンスのさなかでも、AYAMI、ARISU、NOA、MAFUYU、MIKUの5人は常に笑顔を浮かべ、全身から「楽しい」という感情を放出させて、一曲ごとに観客とともに一体感を強めていった。「Todo,No,Two,Mary」で叫ばせ、「哀ニハ哀デ」ではクラップを要求。爽快なサマーチューン「Sunny Summer Magic」でタオルを振らせたかと思うと、「Discovery」ではフロアが渾然一体となって雄叫びをあげ、メンバーMIKUの煽りが印象的な「的なEasy」でその熱狂は最高潮に達する。


7曲連続パフォーマンスの最後にサプライズで用意されていたのは、初披露となる新曲「ロストパラダイス」。メンバーもお気に入りだという力強い歌詞が特徴のナンバーで本編を締めくくったのち、笑顔で退場する。

 

soundcloud.com
ほぼ間をおかず、フロアではアンコールが発動。大唱和で迎えた待望のアンコールには、リーダーのAYAMIただひとりが姿を現した。ざわつくフロアを前にnanoCUNE時代のソロ曲を特別に歌いたいと前置きして、その曲「ルンルンる~ん」をパフォーマンスする。


奇しくも最後に彼女がこの曲を歌ったのは昨年7月、ソロとして出演したこのサロンキティでのライブであり、歌詞にある「またここでお会いしましょう」という〈約束〉を一年越しで果たすとともに、一曲目に歌った「ハイフライフロウ」との歌詞のつながり、何より笑顔と自信にあふれたパフォーマンスそのもので、AYAMI自身の選んだアイドルの道がしっかり現在とつながっていることを示してみせた。


歌い終わったAYAMIは観客、メンバー、スタッフ、家族、愛媛の仲間たちに感謝の言葉を述べる。「いろいろあったけど、いまいる場所(IVOLVE)で幸せです」と。そして呼びこまれたメンバーも感激しながら感想を言い、アンコールは温かい拍手に包まれて終わった。


興奮さめやらぬファンが、さらにダブルアンコールを求めるも、残念ながらパフォーマンスできる時間は残っていない。それでも再登場した5人は観客と一緒に写真撮影をし(手の指で○を作るみかんのポーズを提案したAYAMIが、かけ声で「ハイ、ピース!」と違う姿勢を要求するうっかりな「ぽやみ」ぶりを見せ、笑いが起きる一幕も)、IVOLVE結成一周年&AYAMI凱旋ライブin松山は、大団円で終演した。


IVOLVEはこのあと9月26日(水)に「テンプラ」「哀ニハ哀デ」「Sunny Summer Magic」の3曲を収録した4thシングル「テンプラ」を発売、10月14日(日)には渋谷WWWで2ndワンマンライブ「超絶戦闘集団 イヴォルブ」を開催する。後者のチケットは楽天チケットで絶賛発売中。チケットの手売りがおこなわれる無料ライブや、CDリリースイベントの予定も発表されているので、ぜひチェックしておこう。

 

 

■IVOLVE 1st ANNIVERSARY ONEMAN LIVE in MATSUYAMA@松山サロンキティ セットリスト



IVOLVE
00 オープニングSE
01 ハイフライフロウ
02 Humanoid Human
03 Parallel
04 Wannabe
05 何万回のリメンバー
HimeKyunFruitCan ※友澤、友近、長尾、堀井、堀江、宮本の6人
00 オープニングSE
01 STAND UP!!
02 雷鳴 -Lie mey-
03 モラトリアム
04 アンダンテ
05 最強刹那(nanoCUNEカバー)
MC:自己紹介
06 ストロベリーKISS
07 キラーチューン
08 例えばのモンスター
IVOLVE
00 テンプラSE
06 テンプラ
07 Todo,No,Two,Mary
08 哀ニハ哀デ
09 Sunny Summer Magic
10 Discovery
11 的なEasy
12 ロストパラダイス *初披露
MC:自己紹介
【アンコール】
13 ルンルンる~ん/AYAMI
MC
【ダブルアンコール】
MC・写真撮影

 


 

■IVOLVE 「Road to ONEMAN LIVE」

9月19日(水)恵比寿CreAto

開場19:30/開演20:00

※下記URLからの予約で入場無料、物販で2ndワンマンのチケット手売りあり

https://tiget.net/events/36819

 

■IVOLVE 2nd ONEMAN LIVE「超絶戦闘集団 イヴォルブ」

10月14日(日)渋谷WWW

開場18:00/開演18:30

楽天チケットでチケット好評発売中

https://ticket.rakuten.co.jp/

 


 

■IVOLVE 4th SINGLE「テンプラ」リリースイベント

9月16日(日)19:00 HMV&BOOKS SHIBUYA

9月17日(月祝)15:00 タワーレコード新宿店

9月25日(火)19:30 Space emo 池袋

9月26日(水)19:30 Space emo 池袋 ※発売日

9月27日(木)20:00 ヴィレッジヴァンガード渋谷本店

9月29日(土)13:00/15:30 カレッタ汐留プラザ

9月29日(土)20:30 タワーレコード新宿店

9月30日(日)13:00/15:30 イオンモール北戸田

 

※初出時の記事に動画リンクを追加しました。